日本一大きいオオサンショウウオ、道の駅に生息中 大分
大畠正吾
大分県宇佐市院内町の「道の駅いんない」で飼育している国の特別天然記念物オオサンショウウオを4日に測定したところ、体長131・5センチ、体重25・05キロとわかった。市教育委員会は、日本動物園水族館協会などの調査(昨年12月現在)と比較し、「飼育されている固有種の中では日本一の大きさ」と話した。
2004年に旧院内町の農業用水路で発見され、翌05年3月から道の駅で一般公開されている。当時の大きさは体長105センチ、体重6・75キロで、その後は測定されていなかった。
この日の測定会には、市立院内中部小と同小上院内分校の児童たちが招かれた。大分市の水族館「うみたまご」の職員らが協力し、長さ3メートルの水槽からオオサンショウウオが体重計に移されると、児童たちから「わー大きい!」と歓声があがった。院内中部小4年の井上桔平君(9)は「日本一なんてすごい。院内町の自慢だ」と喜んだ。
院内町は九州で唯一、オオサンショウウオの自然生息地とされる。市によると、駅館(やっかん)川上流域に約500匹が生息しているとみられる。飼育を担当する中野秀俊さんは今回の成長ぶりに「えさにしている院内特産のドジョウと、町の人たちの愛情のおかげです」。(大畠正吾)
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