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 ソマリア沖で海賊対処を担う多国籍部隊「CTF151」の司令官を務めた梶元大介海将補が4日、自衛官トップの河野克俊統合幕僚長に帰国を報告した。河野氏は「優れた実力を国内外に示し、広く国際社会に貢献し、称賛に値する」とねぎらった。

 梶元氏は3月から約4カ月間、バーレーンの米軍基地内にある司令部で、自衛官15人を含む各国の隊員約30人を率い、海賊に対処する各国の連絡調整にあたった。参加国が回り持ちで務める司令官に自衛官が就くのは3人目。

 自衛隊はソマリア沖での海賊行為の多発を受け、2009年から民間船舶を護衛し、13年からは各国で分担して国際航路を警戒するCTF151にも参加。海賊による襲撃や乗っ取りは11年には237件あったが、各国の取り組みで激減し、ここ5年ほどは数件程度にとどまっている。

 梶元氏は帰国報告後の記者会見で、「手を緩めれば海賊がまた出てくるという共通認識を周辺国は持っている。現場の緊張感は続いている」として活動の意義を強調。「日本に対する信頼、中東における関与の土台をより確固たるものにできた」と語った。(古城博隆)