【動画】停電の影響で止まった車両=野津賢治撮影
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 東京・池袋と埼玉・寄居を結ぶ東武東上線で5日朝、停電で運転が止まり、通勤通学の時間帯に大混乱が生じた。全面的な運転再開は午後2時過ぎにずれ込み、影響人数は約9万5千人に膨れあがった。

 東武鉄道によると、5日午前7時55分ごろ、東京都板橋区徳丸3丁目にある東上線の練馬変電所で停電が発生し、東武練馬―朝霞駅間の上り線に送電できなくなった。池袋―小川町駅間の上下線が一時ストップし、3本の上り電車が東武練馬―下赤塚駅間で立ち往生した。東武は運転再開の見通しが立たないとして、午前8時半ごろから乗客を電車外に誘導。計5600人の乗客が車内から取り外された座席シートをスロープのように使うなどして線路上に下り、歩いて最寄り駅に向かった。

 東武によると、近くの踏切で安全確認があった影響で東武練馬―朝霞駅間に電車が集まりすぎ、過大な電流が流れたことが停電の原因とみられる。直後に再送電したが、変電所が異なる架線の継ぎ目付近に電車があったために再び安全装置が作動。各電車のパンタグラフや送電設備の安全確認を行ったことから、復旧に手間取ったという。

 この影響で、上板橋―志木駅間などが約6時間半にわたって運転中止となり、上下300本が運休。ダイヤの乱れは夜にまで及んだ。

 東武鉄道は「多くのお客様にご迷惑をおかけしてしまったことを深くおわびします」としている。(細沢礼輝)