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 1年前の九州北部豪雨で、突然奪われたかけがえのない命があった。ふるさとには、崩れた山肌や放置された流木といった傷痕がなお残る。福岡、大分両県の被災地では、降り続く雨の中で遺族や住民が犠牲者を悼んだ。

 福岡県朝倉市で5日開かれた市主催の追悼式。妻と娘、孫の3人を失った果樹農家、渕上洋さん(66)が、遺族代表として追悼の言葉を述べた。絞り出したのは悔いだった。

 「娘には、子どものときから『お前は、何があってもお父さんが守ってやる』と言っていたのに、それができなかった。それが残念でなりません」

 この1年、手を合わせたことはあまりなかったように思う。3人の死を受け入れられなかったからだ。

 昨年7月5日は、市内の山あいに広がり、ナシやイチジク、モモを育てる自身の農園にいた。道は土砂などでふさがれて戻れず、作業用の小屋で家族を案じながら一夜を明かした。携帯電話はつながらなかった。

 翌日、約4キロを歩いて帰ると…

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