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 強い雨の中で目が覚めた7日朝、山口県の俳人・江里(えざと)昭彦氏(67)の郵便受けには、電報が届いていた。

 「昨日のことはご存じのことと思います。もし顔を見に来てくださるようでしたら、ぜひ広島にお越しください」

 前日に広島拘置所で死刑を執行された、オウム真理教元幹部の中川智正死刑囚(55)の親族からだった。江里氏の脳裏にはあどけなさが残る、大学時代の中川死刑囚の顔が浮かんだ。

 知り合ったのは1986年。京都府立医大の学生課職員だった江里氏の職場に、学園祭の実行委員長だった中川死刑囚がしばしば出入りした。騒音対策や、立て看板設置をめぐって交渉し、当日は、車いすの人を押して案内して回った。「感心な学生さんがいるんだな」と印象に残った。

 教団に強制捜査が入っていた95年5月、「中川医師に逮捕状」の記事を目にした。その後、地下鉄、松本両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害に関与していたことが明らかになる。江里氏は戸惑い、句誌に「私のなかで受け止めた二つの人格には、甚だしい落差がある」と寄稿した。

 やがて、それを見た中川死刑囚…

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