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 第100回全国高校野球選手権記念東・西愛知大会は3日目の7日、県内9球場で22試合があった。岩倉総合―南山の試合は、タイブレークで決着する熱戦となった。タイブレーク決着となったのは、1、2日目に続く3日連続で4試合目。雨のため、一宮球場は中京大中京―愛知商の試合など全2試合が中止、小牧市民球場でもノーゲームになるなど2試合が中止となった。

御津・内田暉琉君

 10回ジャンプして力を抜き、マウンドを踏みしめた。「しっかり抑えよう」。御津(みと、東愛知)のエース内田暉琉(ひかる)君(3年)は、思い切り左腕を振り下ろした。

 元々は外野手。高校に入学してから時折投手として登板したが、先発経験は少なかった。練習で経験不足を補いたかったが、昨秋、国道の拡幅工事で校庭が半分ほど削られ、マウンドが無くなった。

 今春赴任した井沢和史監督が「何とかしたい」と知恵を絞り、砂袋やゴム製のマンホールカバーなどを合わせ、「お手製マウンド」を作ってくれた。

 マウンドが無いままでの練習より、格段に実戦感覚がつかめるようになり、内田君は「本物のマウンドと感覚が近い。前より打たれにくくなった」。

 この日三谷水産との初戦、「本物」のマウンドに立った内田君は、直球に落ちるカーブを織り交ぜて投球を組み立て、11奪三振、被安打5の好投を見せた。試合には1―2で惜敗したが、「きょうはうまく投げられた。負けたのは悔しいけど、最後まで必死に戦えた」。表情はすがすがしかった。(江向彩也夏)

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