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 「3本の矢」から「4本柱」へ――。今春の選抜大会に出場した国学院栃木が、7日にあった栃木大会1回戦で足利に7―0で七回コールド勝ちした。自慢の継投策を進化形を示して、33年ぶりの選手権出場へ好スタートを切った。

 選抜では水沢龍太朗、渡辺匠、宮海土(かいと)(いずれも3年)の3投手の巧みな継投で1、2回戦を突破し、3本の矢として注目を集めた。ただ、夏の初陣で光ったのは、右腕の保科虹彩(こうさい)(3年)だった。

 四回から2番手でマウンドに上がると、3イニングを41球、2安打無失点で4奪三振。「ちょっと緊張しました」と言いながら、テンポの良さと、110キロ台のスライダーがさえた。

 「うちの野球ができていない」「修正するところだらけ」と辛口な戦評を並べた柄目(つかのめ)直人監督も、保科に関しては「当初の構想にはなかった選手なんです。夏に向けて、一気に伸びてきた。安定感と安心感がある。その点だけは、次が楽しみになりました」。

 選抜はベンチ外だった保科。甲子園では、応援団の一人としてアルプス席から自分のいない投手リレーを見つめた。「本当に悔しかった」。4月以降、ブルペンでも打者に立ってもらうようにして、常に緊張感を意識して投げ込んできたという。「技術より、気持ちが成長できたと思う」。愚直な練習を積んだ末の成長ぶりに、監督は「チームからの信頼があるから、攻撃にもリズムが出る」。

 この日は水沢、保科、宮の3人の継投で白星をつかみ、背番号1の渡辺は温存した。栃木大会は、作新学院が7連覇中。4本柱が輝く国学院栃木が待ったをかけられるか。=宇都宮清原(吉永岳央)

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