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 気象庁によると、西日本の広い範囲で9日から最高気温が30度以上になる予想だ。避難生活が長引いたり屋外でがれきを撤去したりする際には、熱中症に注意する必要がある。

 熱中症は、高温多湿の状況下で体内の塩分や水分のバランスが崩れる状態。気温が上がり始めるこの時期は、暑さに体が慣れていないため、気温の変化に対応できず熱中症になりやすい。

 予防のポイントは、屋外では、帽子やタオルなどで直射日光を避け、こまめに休憩をとり水分補給をとる。屋内では、扇風機で熱気をためず、風通しをよくすることなど。気温が高くなくても、湿度が高いと熱中症のリスクが上がる。

 環境省の熱中症予防情報サイトhttp://www.wbgt.env.go.jp別ウインドウで開きますも活用したい。熱中症リスクが高い日かどうかの目安を「暑さ指数」として示し、2日先までの予測値を出す。登録した地点の情報をメールで受け取ることもできる。

 症状が出たら、素早い対応が必要だ。東京都医師会は、対応策の頭文字から「FIRST(ファースト)」を勧める。水分補給(Fluid)、体を冷やす(Ice)、涼しい場所で休む(Rest)、15分ほど様子を確認する(Sign)。それでも改善しなければ病院での治療(Treatment)が推奨されている。

 避難生活が続くと、エコノミークラス症候群(肺塞栓(そくせん)症など)にも気をつける必要がある。熊本地震では地震が起きて1~7日の間にエコノミークラス症候群が多発した。わずか1日の避難でも起きる恐れがあり、家の中でじっとしている場合にも注意が必要だ。

 エコノミークラス症候群は、ふくらはぎなどの血管内にできた血のかたまりが肺の血管につまって起きる。胸の痛みや息苦しさを感じ、死亡することもある。

 厚生労働省は、エコノミークラス症候群の予防策として、軽い体操やストレッチ▽十分な水分補給▽アルコールやたばこを控える▽ゆったりとした服装を▽かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする▽眠るときは足をあげる、などを挙げている。

 感染症にも注意が必要だ。厚労省によると、避難所では感染性胃腸炎などが流行する恐れがあり、予防のために、こまめな手洗いを心がけたい。(後藤一也、石倉徹也)