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 気象庁によると、西日本では9日には雨はおおむね収まる見込みだ。ただ、雨のピークが過ぎた後も、河川の氾濫(はんらん)や土砂災害に引き続き注意が必要だ。

 上流で増水した水が下流に到達するまでには、時間差がある。このため、川の下流では、雨が弱まった後に水位が上昇することがある。また、大雨が降った地域では、地盤がゆるんでいるため、雨がやんでも土砂災害が起きやすい状態になっており、警戒を続ける必要がある。

 千木良雅弘・京都大学防災研究所教授(応用地質学)は、雨があがった後に「深層崩壊」が発生することがあると指摘する。深層崩壊は、表土層だけでなく深い岩盤まで斜面が崩壊する現象だ。

 特に四国を東西に横断する中央構造線より南側は、地質的に深層崩壊が起きやすいとされる。千木良さんは「山沿いに住む人で、避難が難しい場合には、山とは反対側の2階の部屋にいてほしい。斜面から大量の水が噴き出たり、岩が転がってきたりといった前兆にも注意を」と話す。

 気象庁は「警報や注意報の解除が、すなわち安全ということではない。引き続き周囲の状況に注意してほしい」と呼びかけている。(瀬川茂子、鈴木智之)