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 自民党の石破茂元幹事長が7日、新潟県柏崎市の田中角栄元首相の記念館や生家を訪れた。参院議員だった父の死後、田中氏に背中を押されて政界入りした石破氏にとって、田中氏は「師」だ。石破氏はゆかりの場所をめぐり、田中氏に思いをはせ、秋の党総裁選への「決意」を新たにした。

 記念館では、自らが田中氏から「国会議員になれ。歩いた家の数、握った手の数しか票は出ない」と言われたという東京・目白の応接室の再現セットなどを見学。田中氏の生家では、門前で一礼し、墓の近くまで行って頭を下げた。その後、同県南魚沼市で講演。30分近く田中氏の思い出を語った。

 田中氏は石破氏の父の二朗氏と親交が深く、石破氏は銀行を退職後、田中派事務所に勤務。結婚式では田中氏が「親代わり」を務めた。

 石破氏は記者団に、東京一極集中の是正や地方の雇用と所得の確保といった田中氏の功績に触れ、「精神を受け継ぐ」と強調。田中氏の墓に「教えを受けた最後の者として、それを継ぎ、思いを共鳴する人たちと新しい日本を作っていく」と報告したことを明かした。(岩尾真宏)