【動画】岐阜・郡上市白鳥町の寺谷川が氾濫=読者提供
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 活発な梅雨前線により記録的大雨が降り続いている影響で、岐阜県では7日、山間部を中心に土砂崩れなどが発生した。飛驒市では国道が土砂で寸断され、住民ら約250人が孤立。郡上市では、川があふれ、住宅地に水が流れ込んだ。

 飛驒市によると、同市古川町数河付近の国道41号で土砂崩れが発生し、付近の住民ら245人が孤立した。近くの宿泊施設に集団で避難し、けが人はいないという。孤立したのは住民69世帯172人と、国道41号を通っていたトラックなどの運転手ら73人。

 孤立状態にある同市古川町数河の旅館「みどり館」の経営者、田中公一さん(65)によると、7日午後2時過ぎ、近くを流れる戸市川の支流があふれ、土砂が国道41号を覆うようにふさいだ。午後7時半現在、停電や電話の不通が続いているが、水道はつながっている。旅館に宿泊客はいないという。田中さんは「(地区が)孤立しているので、これから病人が出たら心配だ」と話した。

 国道41号は地域の幹線道路で、国土交通省中部地方整備局によると、7日昼前から土砂崩れが4カ所で起き、昼過ぎから付近の国道を通行止めにし、土砂の撤去作業を進めている。

 郡上市白鳥町では、寺谷川があふれ、国道156号が通行止めになった。市や近隣住人によると、寺谷川の地下水路が土砂で埋まり、午後2時前に水があふれ出た可能性があるという。

 普段は水流が少ないと言い、川近くにある西圓寺の三島節子さん(81)は「前夜からゴロゴロと雷のような音が鳴っていた。山から石が流れこんで水路にたまったようだ」。消防団などが土囊(どのう)を積み、寺への浸水は免れたという。近所の30代の主婦は「郡上は山と川の町。山側は土砂崩れ、川側は増水。どこが安全なのかわかりません」。(斉藤佑介前川浩之、申知仁)