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(7日、スウェーデン0―2イングランド ワールドカップ準々決勝)

 ピッチの上には、おのずと格のようなものが存在する。しかも、選手はその違いを互いに的確に感じ取るものだ。

 チーム全員が海外クラブでプレーするスウェーデンだが、ビッグクラブに籍を置くのはDFグランクビストぐらいだ。

 一方のイングランドはといえば、全員が国内プレミアリーグ所属の高給取り。試合開始から相手を飲んでかかった。

 ゴール前に人数を増やして守るスウェーデンにゆったりと攻撃を仕掛けた。左右に位置するMFが高い位置を取って、幅を持たせて、すきをうかがった。

 前半30分だった。

 速い右クロスにスウェーデンDFがリスクを減らそうと、クリアで逃げた後に得たCK。MFヤングのキックに大柄な選手たちが飛び込む。25歳、身長193センチのDFマグワイアが、小さなジャンプでヘディングシュートを地面にたたきつけた。

 粘られると厄介な相手に先制ゴール。ただし、精神的に余裕を得られた分、若いチームは相手が前に出て、守りを手薄にしたアドバンテージを十分に生かしたとは言い難い。

 後半14分に右クロスからMFアリが頭で押し込んで加点。ただその後は、気持ちよくロングボールを放り込んではボールを失い、決定的なピンチを作られた。

 1990年イタリア大会で4位に入って以来のベスト4。勢いはあるが粗削り。予測しがたいのも強みではある。(潮智史

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