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 西日本の各地に被害を及ぼしている記録的な大雨は8日も続いた。気象庁は新たに高知県と愛媛県に大雨特別警報を出し、警戒を呼びかけている。12府県で62人が死亡、2人が重体、行方不明や連絡が取れない人は66人となっている。

 朝日新聞のまとめでは、台風7号が九州に接近した3日以降、8日午後1時時点の府県別の死者は広島27人、愛媛18人、岡山8人、山口3人、福岡2人、滋賀1人、京都1人、兵庫1人、高知1人。行方不明などは広島39人、愛媛10人、岡山7人で少なくとも計66人。重軽傷は計45人。

 広島県熊野町によると、町内の住宅地で新たに少なくとも12人の行方不明者がいることがわかった。自衛隊や消防が400人態勢で捜索している。

 岡山県警によると、大規模に冠水した倉敷市真備(まび)町で少なくとも男女4人の遺体が見つかった。また、同県笠岡市によると、市内で70代の男性が自宅付近で亡くなっているのが見つかった。溺死(できし)とみられるという。

 高知県では8日午前、大月町の民家に土砂が流れ込み、この家に住む女性1人の死亡が確認された。

 気象庁は数十年に一度の重大な災害が予想される「大雨特別警報」を6日から7日にかけて9府県に出した。8日朝の時点で継続しているのは岐阜の1県で、8日には新たに高知県と愛媛県に出した。今回の大雨で大雨特別警報が出たのは計11府県となった。

 気象庁によると、高知県宿毛(すくも)市の午前10時までの12時間降水量は、1976年に観測を始めて以降で最大の375ミリに達した。愛媛県の八幡浜市と鬼北町も、午前10時までの48時間降水量がそれぞれ318ミリと409ミリとなり、いずれも観測史上最大。大阪管区気象台によると、高知、愛媛両県は、次第に太平洋高気圧に覆われるが、湿った空気の影響を受けて、9日はおおむね曇りとなる見込みという。

 JR西日本によると、山陽新幹線は8日始発から通常通り運転している。一方、広島、岡山両県の在来線は、大規模な土砂流入や電気設備の水没などにより、山陽線、呉線、芸備線など幅広い範囲で運転を見合わせている。広島県内では再開の見通しは立っていないという。