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 第100回全国高校野球選手権記念大会の滋賀大会が8日に開幕し、開幕試合に昨春の選抜に出場した滋賀学園が登場。安曇川を9―0(七回コールド)で下した。

 「あれは先輩に連れていってもらった甲子園」。そんな思いを胸に、滋賀学園の宮城滝太(だいた、3年)がまっさらなマウンドに向かった。

 組み立てはシンプルに、直球と曲がりの大きいスライダーだけ。強気の投球が光る。ストライク先行で5回を被安打1に。一回1死から三回2死まで滋賀大会記録に並ぶ7者連続奪三振もマーク。「最初から飛ばすと決めていたので」。堂々とした口ぶりだった。

 昨春の選抜。2年だった宮城は、延長十五回引き分けとなった福岡大大濠戦で八回途中1失点の力投を見せた。3年の声に励まされ、「先輩のおかげでいつも通り気楽に投げられた」。沖縄生まれで穏やかな性格の宮城らしいコメントだった。

 あれから、1年3カ月。滋賀学園は一度も県内で4強に入れていない。今春の選抜では、彦根東、近江、膳所が県勢史上初の3校出場を果たし、春季県大会は比叡山が優勝。ライバルが台頭し、この夏を勝ち上がるのは、さらに難しくなった。

 そんな状況が、宮城を変えた。「6回勝たないと甲子園にはいけない。トーナメントのどこにどのチームがいようと関係ない。圧倒する」。最後の夏は自分の力で――。宮城の言葉は力強かった。=皇子山(小俣勇貴

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