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 1945年の静岡空襲に耐え、3年後に再び芽吹いたクスノキ――そんな戦争の記憶が宿る古木を生き延びさせようと、「静岡平和資料館をつくる会」と樹木医が挿し木に挑んでいる。

 クスノキは静岡市葵区の静岡赤十字病院前に立つ。高さ16メートル、枝張りも6メートル超の巨木だ。同会は「(クスノキは)戦争のむごさと命の大切さを今に伝え続けている」と書いた説明板を2011年に設置し、市に「文化財として保存を」と呼びかけてきた。

 4年前、樹木医に依頼した調査では、推定樹齢は150~200年。県道の拡幅や歩道の舗装によって、土が密閉されて根が伸びず、幹の表面にコケが生えるなど、樹勢の衰えが見られた。

 20年ほどで枯れるおそれがあ…

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