「避難者、着替えが足りない」 倉敷市長、支援呼びかけ

小沢邦男
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 岡山県倉敷市の伊東香織市長は8日、会見で大規模に冠水した同市真備町について、避難所に約8千人が身を寄せていると説明した。避難者は何も持たずに逃げてきた人ばかりだといい、「みなさん着替えが足りない。シャツやズボン、下着も靴も靴下も」と支援を呼びかけた。市は個人からの物資の支援は現在受け入れていないが、ほかの自治体からの支援は受け入れている。

 伊東市長によると、避難者は、小学校など真備地区の4施設に計3513人。市内のほかの地区の避難所にも計4708人が身を寄せているが、そのほとんどが真備地区から移ってきた人たちだという。避難者の健康状態については「透析が必要な方は地区外の病院への転院をお願いしている。重篤な方がいるとは聞いていない」とした。

 真備町地区では住宅が約9千戸あるが、市は浸水家屋は約4600戸と推計。その大半が2階まで水につかったという。

 伊東市長は、8日夕までに自衛隊や消防が住民ら1850人を救出したと説明。一方、死者や行方不明者、取り残されたままの要救助者は「救出作業で手いっぱい」などと市として把握できていないとした。(小沢邦男)

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