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 旧甲州街道・笹子峠の名所として知られる山梨県大月市笹子町黒野田の「矢立(やたて)の杉」で9日、樹齢が千年を超えるとされる杉を見守るように立つ「身代り両面地蔵菩薩(ぼさつ)」に人々の暮らしの平安などを願う年次大祭が催された。

 地蔵菩薩は、この杉の存在を知って自ら「矢立の杉」の曲を作って2008年に発売した杉良太郎さんが、同年建立した。これに合わせて市は観光PRをしようと隣に歌碑を建て、10年には市観光協会の歌が聞けるぜんまい式音声ガイドも完成。地元住民や同協会などが12年から大祭を催している。

 毎年、大祭に合わせて訪れている杉さんは、今回も妻で歌手の伍代夏子さんと共に参加。石井由己雄市長らと法要に参列したあと、「ここに集まったみなさんの心が毎回、毎回、地蔵菩薩にこもり、その心がさらに多くの人に届けられることを願っている」とあいさつした。

 この日は市内の女声コーラス「ラ・アルエット」の歌や笹子追分人形の上演、「甲斐◇風林火山」の演舞も披露され、大祭を盛り上げた。(小渕明洋)