【動画】ヒルタ工業笠岡工場で土砂崩れ 作業員6人が巻き込まれる=依知川和大撮影
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 広い範囲で豪雨被害が出た西日本では、くらしや企業活動にも影響が広がっている。

 マツダは、広島県と山口県にある工場の操業を、10日まで中止する。同社や直接取引する部品メーカーには大きな被害は出ていないが、道路の復旧に時間がかかるため、部品の納入が難しいと判断した。

 天候が回復した9日になっても、山陽道の福山西インターチェンジ(IC、広島県福山市)―広島IC(広島市)など、高速道路や一般道路の通行止めが多数ある。土砂崩れの影響もあって、復旧には時間がかかりそうだ。

 JR貨物は山陽線の兵庫―山口間と、予讃線の香川―愛媛間で運休している。兵庫―山口間が復旧しないと、東日本から九州への物流にも影響が出る。宅配便や農産物、自動車部品などを運んでいる。

 コンビニ各社も取引先の弁当工場に食材が届かず、中国や九州の店舗に出荷できないケースが出ている。中国地方のスーパーや飲食店でも休業や、品薄になっているところがある。

 工場にも被害が出ている。

 岡山市内のパナソニックの工場では、近くの川が7日に氾濫(はんらん)し床下浸水した。9日の稼働を取りやめ、社員が被害状況を確認している。この工場では、業務用のビデオカメラやレコーダーなどをつくっている。

 ダイハツ工業は、一部の下請け部品メーカーの工場に被害が出て出荷できないため、大阪府池田市など関西の3工場と大分県中津市のダイハツ九州中津工場で、9日の昼間の稼働を休止する。

 三菱重工業は9日、新幹線用ブレーキなどをつくる三原製作所(広島県三原市)の休業を決めた。断水の被害が出ているためだ。

 三菱自動車も、設備の点検のため、水島製作所(岡山県倉敷市)の午前中の操業を休止した。三菱ふそうトラック・バスも、川崎工場(川崎市)の9日午後と10日の生産を休止する。部品の供給を受けるヒルタ工業(同県笠岡市)で、工場に土砂が流入して従業員2人が死亡する被害が出た。今後の生産に影響が出ないか調べている。