谷辺晃子
謎のおやじでしたね。国鉄に勤めていましたが、給料をうちへ入れないんです。生活費のほとんどは美容師のお袋が出していました。でも、自転車やステレオのような大きなものを買ってくれたのは、おやじ。酒もばくちもやらないし、着るのもボロ。それなのに、退職金なんかもどこかへ消えていた。
謎といえば、子どもの頃、仏壇に知らない女性の写真があるのが不思議でね。あるときアルバムを開くと、その人のところに「妻」と書いてあってびっくり。おやじは再婚でしたが、お袋に「俺はどっちの子?」と聞いたら「ばかたれ、私の子だ」と言われた覚えがあります。
でも、本人からそういうことを…
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