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 西日本豪雨で被害が大きかった広島県周辺など各地で、積乱雲が線状に連なる「線状降水帯」が発生していたことが、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)の解析でわかった。雲の高さは約7キロで、昨年7月の九州北部豪雨などと比べ、極めて低いことが特徴だという。

 今月6日から7日の気象レーダーのデータを解析して判明した。西風と南風が運んできた湿った空気が瀬戸内海付近でぶつかって上昇気流が生じ、新しい積乱雲が同じ場所で次々とできて一列に並ぶ「バックビルディング現象」が起き、線状降水帯が現れたという。

 線状降水帯は広島県のほか、岐阜県など各地で発生。雨雲の高さは約7キロと低かった。九州北部豪雨や2014年8月の広島豪雨でも線状降水帯が現れたが、積乱雲の高さは約15キロあった。

 一般的に、大気が比較的安定していると雲の高さが低くなるとされるが、今回低かった原因は現時点では不明。一つの雲が降らせる雨は強くなかったが、連続して発生したことで大雨につながった可能性があるといい、清水慎吾・主任研究員は「今後さらに解析が必要だ」としている。(小林舞子)