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 大阪府北部を震源とする地震で同府高槻市の寿栄(じゅえい)小学校のブロック塀が倒れ、4年生の三宅璃奈(りな)さん(9)が死亡した事故で、市教委は10日、倒壊したブロック塀の撤去作業を始めた。塀は市の施設に移し、近く発足する第三者委員会が検証する予定。

 この日午前、田中良美校長らが献花し、塀に向かって黙禱(もくとう)した。献花した浜田剛史(たけし)市長は「守らなければならない命を守れなかった。いつ災害が起きても市民の命を守ると決意を新たにした」と述べ、樽井弘三教育長も「全力で学校の安全を守りたい」と誓った。

 倒壊したブロック塀は高さ3・5メートル。建築基準法施行令は高さ1・2メートルを超す塀に補強用の「控え壁」を設けることなどを義務づけているが、この塀にはなく、違法な建築物だった。

 寿栄小のほか、市は計29小中学校のブロック塀も夏休みが終わるまでにすべて撤去する。通学路に面した民間のブロック塀についても、今月中旬から撤去費の一部を補助する制度の受付を始める。(室矢英樹)