[PR]

 記録的な豪雨で、広島県内各地では断水や停電が相次いでいる。一方、復旧や支援の動きも出始めた。

各地に給水所

 県災害対策本部のまとめでは、9日午後1時半時点で、10市5町で断水が続いている。

 広島市では10日以降、安佐北区の狩小川、三田、高南、井原の各小学校で給水活動を実施。安芸区では、中野東、畑賀、阿戸の各小学校に加え、畑賀福祉センター、瀬野川公園、セブンイレブン広島矢野寺屋敷店で行う。時間は、いずれも午前8時~午後8時。

 尾道市では、9日午前現在、島々も含めて15カ所に給水ポイントを設置。三原市は9日午前現在、5カ所に設け、ポリタンクなどの持参が必要。給水量は1人あたり6リットル程度まで。

 県は、冠水した本郷取水場(三原市)の排水が終わったことを受け、16日をめどに送水ポンプを動かす方針だという。

3800戸なお停電

 停電も続いている。中国電力によると、9日午後4時現在、15市町の3800戸に上る。

 最多は三原市の1200戸。沼田(ぬた)西変電所(沼田西町松江)が水没し、被害が拡大。九州電力から高圧発電機車20台の応援を得て復旧を急いでいる。

 このほか、広島市安芸区880戸、江田島市410戸、呉市260戸、竹原市200戸、東広島市170戸、尾道市150戸、坂町140戸、大崎上島町100戸など。

 同社によると、土砂崩れなどで工事車両や作業員が立ち入れていない区域を除いて復旧した。「道路状況が改善された地域から随時作業を進めたい」としている。

運休や大渋滞

 交通網の混乱も続いている。

 JR西日本岡山支社によると、山陽線の笠岡駅(岡山県)以西は9日も終日運休。同支社によると、再開のめどは立っていないという。福塩線は10日から神辺―府中で運転を再開。終日6割程度の運行となる見込みで、上りは午前5時23分に府中を、下りは同6時1分に神辺をそれぞれ出発する予定。

 道路の渋滞も各地で起きている。県東部の国道2号の尾道市中心部と三原市中心部の所要時間は、普段は30分前後だが、8日は2時間半から3時間かかった。

 三原市中心部から、沼田川のはんらんで水没していた同市本郷町へ向かう国道2号は、トラックなどが列をなした。三原市本郷町から竹原市新庄町にかけての国道2号(約11キロ区間)は7日未明から冠水などで通行止めとなっていたが、9日午後5時に解除。

 西日本高速道路は、大量の土砂などが流入した山陽道の通行止めについて、福山西IC―本郷ICを9日に解除。10日朝には河内ICまで開通する見通しと発表。広島IC―河内ICは、16日ごろまでに解除する見込みという。

6割以上休校

 県内の小中学校、高校などは9日、6割以上にあたる568校が休校した。県教委や県学事課のまとめでは、公立は小学校470校中259校、中学校232校中133校、高校は94校全校が休校。私立は66校のうち56校が休校した。

 10日は、県立計51校が休校する見通し。内訳は中学校が1校、高校42校、特別支援学校が8校。

銀行が支援

 支援の動きも出始めた。

 広島銀行やもみじ銀行、広島市信用組合、広島信用金庫など、広島県内の金融機関は被災者の支援措置を始めた。通帳や届け出印を紛失した場合でも、運転免許証などで本人確認ができれば、払い戻しに応じる。各金融機関とも、被災企業に対する設備や運転資金、個人向けローンの優遇金利などの取り扱いを始めた。問い合わせは広島銀(082・247・5151)、もみじ銀ダイレクトセンター(0120・209・206)、広島市信用組合(082・248・1171)、広島信用金庫お客様相談室(0120・323・023)や各銀行の支店などへ。

 広島商工会議所は9日、「大雨による特別相談窓口」を設置。中小企業や小規模事業者を対象に、経営指導員が相談に応じ、日本政策金融公庫へのあっせんなどもする。問い合わせは、商議所の中小企業振興部金融チーム(082・222・6691)へ。