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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会準決勝フランス―ベルギー戦を翌日に控えた9日の記者会見。誰よりも話題を集めたのは、会見に出ていない元フランス代表FWで、現ベルギー代表アシスタントコーチのアンリさん(40)だった。登壇した両チームの監督や2選手すべてにアンリコーチに関する質問が寄せられ、称賛の声が集まった。

 「国際大会での経験、W杯の戦い方のノウハウをもたらしてくれた」と絶賛したのが、ベルギーのマルティネス監督だ。選手としての実績は乏しいスペイン人のマルティネス監督は、イングランドの中小クラブを渡り歩き、代表チームを指揮するのは初めて。フランス代表で歴代最多の51得点を挙げ、1998年大会の優勝経験を持つアンリコーチが「私に足りなかったものを完璧に埋めてくれた」という。

 MFデブルイネも「アンリのおかげで勝利への意欲が高まり、引き締まった。今はベルギーのために仕事をしてくれる」と信頼を寄せる。

 98年フランス代表でチームメートだったのが、フランスのデシャン監督だ。「対戦できてうれしい。でも、アンリが母国と対戦するのは複雑かもしれない」。主将のGKロリスも、アンリコーチとフランス代表でともにプレーしたことがあり、「ベルギーにいるのは不思議な気がする」と語った。(河野正樹