【動画】広島県府中町の榎川が氾濫=井手尾雅彦撮影
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 西日本を襲った豪雨の被害者は10日もさらに増え、13府県で死者は132人、心肺停止は3人、行方不明や連絡が取れない人は74人に上った。梅雨明けした被災地は各地で真夏日になった。大量の泥も消防や自衛隊による救出活動を困難にしている。広い範囲で断水や停電も続き、復旧の緒にもつけない状態が続いている。

 広島県では新たに6人の死亡が判明し、朝日新聞のまとめでは、台風7号が九州に接近した3日以降、10日午後1時時点の府県別の死者は、広島52人、岡山36人、愛媛25人など。行方不明者は広島48人、岡山20人など少なくとも計74人。

 広島県府中町は10日午前10時すぎ、町内の榎川が氾濫(はんらん)したとして、周辺住民に避難指示を出した。橋脚付近に土砂や流木がたまり、水があふれたとみられる。

 被災地は広く高気圧に覆われて晴れ、午前中から30度前後まで上昇。正午までに、広島県福山市で32・0度、岡山県笠岡市で32・6度、愛媛県西予市で33・3度を記録した。

 厚生労働省の10日午前5時時点のまとめによると、水道管の破損や浄水場の冠水で、広島県呉市で約9万3千戸、岡山県倉敷市で約1万戸、愛媛県大洲市で約1万7千戸など、計約27万戸で断水が続いている。

 停電は解消に向かっているが、中国電力と四国電力によると、10日午前の時点で、広島市や広島県三原市、高知県安芸市など計約3200戸で停電している。

 衆院は10日の本会議で、西日本を襲った豪雨災害について、政府に対し、人命救助に全力を尽くすことや早期の激甚災害指定など9項目を求める決議を全会一致で可決した。