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 今年のサンマ漁の第一弾となる北海道東沖の小型船(10トン未満)流し網漁が解禁され、釧路市の釧路港副港に10日未明、約700キロが初水揚げされた。不漁を反映し、1キロあたり3万3千円の高値がついた。

 今年のサンマ漁は8日に解禁された。10日に水揚げしたのは十勝管内など5隻(他漁港入港分含む)の漁船。同港では未明から、箱詰めされたサンマが次々と運び込まれ、市場関係者らが重さや形などを確認した。水揚げ量は近年では少ない。

 大きさは昨年より小ぶり。競りでは1匹120グラム台に1キロあたり9千~7800円の値がついた。130グラム台は約20キロしか品物がなく、3万3千~3万2千円と、2年前の最高値(2万9千円)を更新した。ほとんどが札幌や東京などに運ばれたという。

 釧路魚市場営業部の青木一哉課長代理は「サンマは一昨年、昨年と変わらず低水準。この値段は仕方ない。8、9月もいつもより高くなるのでは」と見方を示した。庶民の魚からかけ離れてしまったことに「全国で10万トンいかない漁なので、1匹100円という価格は出せなくなった。今の国内の生産量では難しいのかな」と話した。

 JR釧路駅近くの和商市場の石山商店は、100グラム120円で販売を始めた。キズもののサンマが中心だ。店は「もうからない。キズはあっても中身は同じです」と店頭に置いた。

 道立総合研究機構釧路水産試験場は今年のサンマ漁について「依然として低水準で、三陸沿岸及び沖合を北上して道東沖に来遊するサンマは少ない」(7月の海況見通し)と厳しい見立てをしている。

 サンマ漁は深刻な不漁が続いており、全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)によると、昨年の道内のサンマの水揚げは約3万6300トンで減少が続く。(佐藤靖)