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 3年前の豪雨で深刻な被害を受けた境町が、同じ豪雨被害に苦しむ西日本の被災地を支援しようと、ふるさと納税による寄付金の受け付けや、避難施設の設置費用を調達するクラウドファンディングを始めた。3年前に寄付してくれた各地の自治体への恩返しの思いが込められている。

 2015年9月の関東・東北豪雨では、町内の493棟で床上・床下浸水が起き、1人が死亡。自動車400台が水没する被害が出た。町には全国各地の自治体から、ふるさと納税を通じた約2200万円の寄付が寄せられたという。

 ふるさと納税の代行サイト「ふるさとチョイス」の協力を得て、町が被災自治体への寄付金を代理で受け取り、寄付者の税控除に必要な証明書発行を代行する。手間のかかる事務作業を町が肩代わりして、被災自治体職員が復旧作業に専念しやすくする。2年前の熊本地震の寄付を募る際、町がサイト運営会社と始めた仕組みだ。

 返礼品はなく、お金は、岡山県倉敷市と広島県に全額寄付される。7日から募集を始め、10日午後4時の時点で5800万円を突破した。筑西市も同じサイトを活用し、友好都市・岡山県高梁市への寄付を募っており、170万円超の金額が寄せられた。

 また町は、避難者が少しでも快適に過ごせるよう、コンテナハウス型の避難施設3棟を被災地に送ることも決めた。寝泊まり可能で、シャワーやトイレも備える。町が都内の会社から避難生活の研究用に提供されたもので、輸送や設置に必要な資金100万円を、自治体がオーナーとなる「ガバメントクラウドファンディング」で募っている。すでに60万円が集まったという。(鹿野幹男)