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 美容ブランド「リファ」やトレーニング機器「シックスパッド」を手がける美容・健康機器のMTG(名古屋市)が東京証券取引所の新興企業向け市場「マザーズ」に上場した。10日付。成長企業を意味する「ユニコーン」のひとつとして、フリーマーケットアプリのメルカリに次ぐ規模の新規上場となった。

 「ブランドをつくり続ける仕組みにメドがたった」。MTGの松下剛社長(47)は10日、東京都内で開いた会見で述べた。公開価格5800円に対し、同日終値は7350円。終値に基づく株式時価総額は2840億円にのぼり、今年の新規上場では、6月にマザーズに上場したメルカリに次いで2位となった。

 MTGはデンソー出身の松下社長が1996年に設立。中古車販売などをへて、2009年発売の美容ローラー、リファが売れて成長軌道に乗った。17年9月期の売上高は453億円、純利益は43億円。今年9月期はいずれも前年より3割増える見通しだ。

 自らは工場を持たない経営で、企画や開発に専念。ブランド開発カンパニーを掲げ、研究機関や有名人と連携してヒット商品を生むノウハウが成長の源泉だ。松下社長は「商品開発とマーケティングを同時に進め、ヒット率を上げている」と話す。

 リファの美容ローラーは累計700万本を売り上げ、スキンケア用品も展開。電気刺激で筋肉を鍛えるシックスパッドは、サッカー界のスター、クリスティアノ・ロナルド選手との共同開発で15年に売り出し、販売台数は100万台を超えた。米国の歌手マドンナさんと組んだ化粧品ブランド「MDNA SKIN」もある。

 上場で得た資金では海外展開を進め、研究開発にも注力する。人工知能(AI)やインターネットにつながるIoTを生かした商品を開発するほか、名古屋市熱田区には新たに研究開発拠点を設ける。シックスパッドの技術を応用したジムの運営や、電子決済ができる指輪型端末など新事業にも前のめりだ。

 いまの勢いを持続できるかどうかは、売れる商品を生み出すブランド開発がカギを握る。松下社長は「ベンチャーでも日本発のブランドをつくり、世界で戦えると証明したい」と話す。(竹山栄太郎)

MTGの手がける主なブランド

・リファ(美容ローラーやスキンケア用品)

・MDNA SKIN(化粧品)

・シックスパッド(電気刺激で筋肉を鍛える機器)

・スタイル(姿勢をサポートする器具)

・タイカンストリーム(体幹を鍛える器具)

・キララ(ウォーターサーバー)