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 国産初のジェット旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機の水谷久和社長は、愛知県内で報道陣の取材に応じ、米航空機大手のボーイングがMRJと直接競合するブラジル・エンブラエル社の商用機部門を傘下に収めることについて、「関心を持って注視する」と語った。ボーイングが競合する事業に注力すると、MRJにとっては大きな脅威となるとみられる。

 ボーイングは、自社が80%、エンブラエルが20%出資する合弁会社をつくり、そこにエンブラエルの商用機事業を移す。水谷社長は「ボーイングの品ぞろえは大変広くなる可能性がある。今後両社で方向性を検討すると思うが、状況を注視したい」と話した。

 MRJはボーイングから顧客向けサポートの分野で支援を受け、親会社である三菱重工業はボーイングに航空機の部品を納入する関係でもある。水谷社長は「ボーイングからは従来の関係と変わることはないと聞いている」と述べた。

 MRJは、16日から英国で始まる「ファンボロー航空ショー」において、初めてショーの場でデモ飛行する。水谷社長は「(飛ぶ音が)静かな機体に仕上がった。開発が進んでいると実感してもらいたい」と期待を込めた。