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 81歳女性。便器が真っ赤になるほどの大量の下血があり救急車で病院に運ばれ、大腸憩室出血と診断されました。点滴と輸血を受け6日間入院しました。4年前にも同じ病気で入院しています。この病気は繰り返すのでしょうか? 予防法も教えてください。(大阪市・T)

【答える人】貝瀬満(かいせ・みつる)日本医科大病院内視鏡センター長=東京都文京区

 Q どんな病気ですか?

 A 「憩室」とは、大腸の粘膜が、風船のような小さな袋状に飛び出す状態です。大きさは直径2~3ミリから1センチ程度。1人に10~20個程度、多い人では何十個の場合もあります。50歳以上の4人に1人に憩室があり、保有者は増えているとされます。ただしほとんどの人には症状がありません。保有者の25人に1人に出血が起きるとされます。

 Q 大腸憩室にはどんな治療法がありますか。

 A 大腸内視鏡で検査し、出血している場所が分かれば止血する方法があります。ただし、出血の場所が分かる人は2割程度。主な止血法は、出血している血管をふさぐ「クリップ法」と、内視鏡の先端に付けた器具を使い憩室を吸い込み、後に憩室も消失させる「結紮(けっさつ)法」があります。それ以外の約8割は出血の場所がわからず、自然に止血することが多いです。その場合の再出血率は高いです。

 Q 再発は防げますか。

 A 有効な予防法は明らかになっていません。憩室出血の増加理由の一つに、高齢化のためにひざの痛みなどから非ステロイド性消炎鎮痛薬をのむ人の増加が挙げられています。この薬の副作用として胃や腸の粘膜障害が起きると知られています。粘膜障害が少ないアセトアミノフェンや、神経ブロックに変えるなどで痛みをコントロールできないか検討します。

 Q 日常生活で気をつけることは?

 A 肥満、特に内臓脂肪が多いと出血のリスクになります。運動や食事に気をつけ内臓脂肪を減らすことが重要です。便秘や下痢をしやすい人には、便通のコントロールができるように指導をします。

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