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 ノーベル平和賞を受賞した後、服役したまま昨年7月13日に死去した中国の著名人権活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏の一周忌を控えた10日、妻の劉霞(リウシア)氏(57)が中国政府の許可を得て出国し、ドイツに到着した。長年の軟禁で劉霞氏の精神状態への懸念が広がるなか、「治療」名目で出国を認めることで国際的な批判を抑える政治判断があったとみられる。

 中国外務省の華春瑩副報道局長は10日の定例会見で、「本人の意思で病気治療のためドイツに向かった。出国手続きについては出入国管理部門が法に基づいて対処した」と述べた。

 AP通信などによると、劉霞氏が乗った飛行機は10日夕(日本時間同日深夜)、ドイツ・ベルリンに到着。到着ゲートには国際人権団体や報道陣ら約100人が劉霞氏の到着を待ったが、劉霞氏は一般搭乗客とは別の場所から車で空港を後にしたと見られる。

 劉霞氏は劉暁波氏の死去前から、夫妻でドイツに出国することを希望。ドイツ政府は劉暁波氏の死後も中国政府と交渉していたが、中国側は認めず、北京の自宅で軟禁が続いていた。支援者によると、ごく親しい友人しか接触できず、精神的に不安定な状態が続いていたという。

 習近平(シーチンピン)指導部は、劉霞氏が出国すれば、発言などが報道されて体制への批判が高まることを懸念していたとみられる。だが、劉暁波氏の一周忌を前に、法的な根拠がないまま劉霞氏の軟禁を続ける中国政府への批判が高まっており、病気治療を理由に出国させることで、こうした批判をかわす狙いがあるとみられる。

 ただ、支援者によると、劉霞氏…

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