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 西日本を襲った豪雨の被害は10日、さらに拡大した。13府県で死者が158人、心肺停止が1人、行方不明や連絡を取れない人が72人に上っている。梅雨明けした被災地では、多くの地点で今年最高の暑さを記録。広島県と岡山県を中心に計約1万人が避難生活を送る中、災害関連死など被害の広がりを防ぐ対策が急務になっている。

 川が氾濫(はんらん)し大規模な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町では、水が引き始めた9日以降、捜索活動が本格化。遺体が相次いで見つかり、県内では10日、新たに18人の死亡が確認された。広島県や高知県、愛媛県でも死者が増えた。

 朝日新聞がまとめた10日午後9時時点の府県別の死者は広島58人、岡山54人、愛媛26人など。行方不明者は広島45人、岡山21人など少なくとも計72人いる。

 気象庁は9日の東海、北陸、近畿、中国、九州北部に続き、10日に四国での梅雨明けを発表。高気圧に覆われて晴れた被災地は、各地で今年最高の暑さを観測した。愛媛県大洲市で34・8度、広島市中区では33・5度まで上昇した。

 総務省消防庁の10日午後1時45分時点のまとめでは、避難者は15府県におり、広島県で約4300人、岡山県で約4100人、愛媛県で約1千人に上っている。

 広島県東広島市では8日夜、避難所に避難していた80代の女性が息をしていない状態で見つかって死亡が確認された。

 暑さやトイレ不足による避難所の衛生状態の悪化が懸念される中、国は支援を本格化した。経済産業省は10日までに、岡山県や広島県の避難所にクーラー、愛媛県には仮設トイレを送った。

 厚生労働省によると、10日正午時点で、8県で「災害派遣医療チーム(DMAT)」計88隊が活動。さらに、岡山県には12日、避難所で被災者の状況を把握し、被災自治体を支援する「災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)」を派遣することを決めた。