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 近代日本を代表する哲学者、西田幾多郎(きたろう)(1870~1945)。その遺族宅で西田直筆のノートが多数みつかった。石川県西田幾多郎記念哲学館(石川県かほく市)などが読み解きを進めており、専門家は、ノートの修復や読み解きが今後の哲学研究のモデルになると指摘する。ノートの裏表紙に書き込まれた言葉からは、哲学と真摯(しんし)に向き合った西田の姿勢が浮かび上がってくる。

 西田は1870年、石川県宇ノ気村(現・かほく市)に生まれた。東京帝大選科を修めた後、金沢の旧制第四高等学校講師などを経て京都帝大で教壇に立った。1911年に「善の研究」を発表し、「純粋経験」の立場を示した。西洋思想と東洋思想を融合させた独自の哲学体系をつくり、知識人や若者に影響を与え、「京都学派」の中心となったことでも知られる。

 哲学館によれば、2015年秋、東京都内の西田の孫宅でノート50冊や考察メモなどがみつかった。哲学館に寄託されたとき、ノートや紙類は湿ってカビが生え、ページがくっついて固まった部分もあった。奈良文化財研究所(奈良市)や洋紙の保存に詳しい業者の協力で、紙を乾燥させて泥やほこりを落とし、殺菌した上で1枚1枚ページを開いた。公開までに2年半以上かかった。

 哲学館と金沢大、京都大が17…

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