【動画】時速30キロ、速度落とさず住宅へ 広島・熊野の土石流
[PR]

 西日本豪雨の影響で広島県熊野町を襲った土石流は、時速約30キロの速度を保ちながら、住宅団地に流れ込んでいたとするシミュレーション結果を、京都大防災研究所の竹林洋史准教授(河川工学)がまとめた。

 同町川角5丁目の団地「大原ハイツ」には、6日夜、裏山から土石流が流れ込み、死者・行方不明者は10人を超えた。

 竹林さんは9日、現地を訪れて調査し、土石流が裏山の頂上近くの2カ所で流れ始めたことを確認した。国土地理院の地形データをもとに、両方が同時に崩壊したと仮定し、山の傾斜なども踏まえて計算したところ、時速約31キロ、住宅街までの450メートルを1分かからずに流れ落ちていた。住宅団地には深さ2メートル程度で流れ込み、家屋に衝突した時は3メートル以上との結果になったという。

 竹林さんは「斜面が急で、粒径が小さい『まさ土』が多いため、速度を落とさずに、勢いよく住宅に衝突し、大きな人的被害が出たとみられる」と話す。(鈴木智之)

関連ニュース