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 お茶の水女子大学(東京都文京区)が10日会見し、戸籍上は男性で心の性別が女性のトランスジェンダー学生の受け入れ決定について発表した。当事者を装った人が入学する可能性はないのか。トイレや更衣室はどうするのか。学生や当事者から歓迎の声が上がる一方、受け入れる際の課題も多い。(編集委員・氏岡真弓、山下知子、土居新平)

 「多様性を包摂する社会への対応として当然のことだ」。会見した室伏きみ子学長は、受け入れの理由についてこう説明した。

 お茶大は当事者の問い合わせを受け、16年から受け入れの検討を開始。教職員や学生、保護者、同窓会に約20回の説明会を開き、6月末の役員会で決定した。「国立女子大として差別せず受け入れることが必要ではと考えた」

 同大は学則で入学資格を「女子」と規定しており、これまで問い合わせには「戸籍上の性」と答えてきた。その解釈を広げ、入試の出願資格を「戸籍または性自認が女子」とする。

 志願者には出願期間前に、性同一性障害の診断書など当事者と証明できる書類、それがない場合は自身の希望を記した書類などを提出してもらい、受け入れるかどうか判定する方針だという。

 今後は受け入れ委員会を設けて、トイレや更衣室などを整備し、生活上の配慮についてのガイドラインを策定する方針だ。

 一方、同大の付属高校も女子校…

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