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 第100回全国高校野球選手権記念東・西東京大会(朝日新聞社、東京都高校野球連盟主催)は11日、東西合わせて24試合があった。東大会では、昨秋の東京都大会4強の日大豊山が七回コールド勝ちで好発進。同8強の立正大立正は豊南に敗れ、初戦で姿を消した。学習院は八回コールドで田園調布を破り、3年ぶりに初戦を飾った。西大会では、永山がサヨナラで杉並工に競り勝ち、3年ぶりに初戦を突破。桐朋は都立武蔵を延長十回で制し、3回戦へ進んだ。12日は東西計24試合がある。

延長十回、粘りの投球 都立武蔵・曽我投手

 春の雪辱に燃える都立武蔵のエース曽我好助(こうすけ、3年)は、同点で迎えた延長十回、2死三塁のピンチを迎えていた。「タイミングがあっていないのでカーブで決めようと思った」。右足が痛む中、自信のあるカーブを投じた。高めに浮く。打球は曽我の横を抜け、中前へ。三塁走者が生還し、勝ち越しを許し、マウンドに立ち尽くした。

 都立武蔵は今春の東京都大会出場をかけた桐朋との試合で、0―11で大敗していた。八回までは0―6と粘りの投球を見せたが、九回に守備の乱れなどで崩れた。「大差で負けたけど、勝つ糸口はあると思った」と曽我。

 春までは球種が直球とカーブのみ。カウントを稼ぐためにスライダーとチェンジアップの習得を目指し、ブルペンで100球以上投げ込んだ。春の桐朋戦では、球が高めに浮いた。河井知也監督からのアドバイスで、練習試合がある毎週土日は1試合目で先発登板し、2試合目の間はずっとグラウンド端で走り込みをし、下半身を鍛えた。

 6月中旬の抽選会で、初戦の相手が桐朋と決まった。直後から曽我は、キャッチボールから、新しく覚えた変化球を投げ、精度を高めることを目指した。「誰よりも闘志を燃やし、練習でも実戦を意識した投球を繰り返していた」と捕手の橋之口凌平(3年)は語る。

 迎えたこの日。序盤に4点リードするも、四回に自身の四死球から追いつかれる。以後は、覚えたばかりのチェンジアップやスライダーを織り交ぜながら、相手打線をかわしていく。1点を勝ち越した直後の六回には右ひざ下に打球が直撃するアクシデントもあったが、「自分が行きます」と続投を志願した。その後は、粘りの投球を見せたが、あと一歩、及ばなかった。

 試合後、「春は大差で負けたが、夏は延長まで戦え、少しは成長したかな」と曽我。「すべてを出し切りました」とすがすがしい表情で球場を後にした。=府中市民(滝口信之)

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