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 サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で決勝に進んだフランス代表の快進撃にあやかろうと、支持率低迷中のマクロン仏大統領が躍起だ。準決勝のベルギー戦に続いて、15日の決勝も現地観戦する。

 マクロン氏は5月にロシアを訪れた際、「代表が準決勝に進めばロシアで応援する」と公言。準決勝の際にはマクロン氏がスタジアムで喜ぶ姿が映し出された。ツイッターには「決勝戦に進んだ。優勝を見届けるためにまた来る」とつづった。AFP通信などによると、モスクワでの決勝を観戦し、ロシアのプーチン大統領と首脳会談もするという。

 ロシアでのW杯をめぐっては、英国でロシアの元スパイが神経剤「ノビチョク」で狙われたとされる事件が3月に起きた後、英国のメイ首相が「閣僚や王室関係者が行くことはない」と明言した。この事件やウクライナ問題などで西欧とロシアの関係が冷え込む中、マクロン氏の前のめりな姿勢は際立っている。

 マクロン氏は、1年前に6割近くあった支持率が32%に落ち込んでいる。「新鮮味がなくなったのに加えて、上から目線だ」(仏紙フィガロ)などと評されており、国民と「一体」で応援する姿勢をアピールしたい様子だ。(パリ=疋田多揚)