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 堺市で3月、弟を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、姉で建設会社社長の足立朱美容疑者(44)が逮捕された事件で、足立容疑者が逮捕前に「弟は自殺で間違いない。えん罪を主張し続ける」などとする手記を書いていたことが関係者への取材でわかった。自身の潔白を強く訴える内容となっている。大阪地検は11日、足立容疑者を殺人罪で起訴した。

 朝日新聞はこの手記を入手。手記は足立容疑者が弟で別の建設会社社長、聖光(まさみつ)さん(40)を殺害したとされる3月27日から始まり、逮捕される前にコピーを複数の関係者に渡していた。

 手記では、足立容疑者がこの日午後3時半ごろに足立容疑者の事務所を訪れた聖光さんと話をし、睡眠剤を2錠飲んで寝たと記述。午後6時過ぎに目を覚ますと「部屋が暗く、母も寝ていた。封筒とカバンが置いていたので、中身を確認したら(聖光さんの)遺書だった」とし、聖光さんの妻を呼んだ後、「トイレのドアを開けると、弟が倒れていた」と記した。

 府警が遺体を確認する際、妻から疑いの目で見られたと訴え、「衝撃を受け、2階で寝込んでしまう」とつづり、聖光さんの死について一貫して「自殺」と主張。「誰かから自殺に追い込まれたかもしれない」「(自殺は)私にはデメリットしかない」とも書いている。最後に自社の従業員に宛てたメッセージで「私は拘束されても、えん罪を主張し続けます」と記していた。