2日に81歳で亡くなった落語家、桂歌丸さんの告別式が11日、横浜市港北区の妙蓮寺であった。テレビ番組「笑点」で知られる人気者を見送ろうと、関係者やファンら約2500人の弔問客が訪れた。

 弔辞で歌丸さんの師匠、桂米丸さんは「テレビ局でヒットを飛ばし、そして自分の好きな古典をじっくりやる。お見事でした。どうぞゆっくりお休みください」と語りかけた。

 落語家らしく、弔問者をほほえませる弔辞もあった。落語協会の柳亭市馬会長は「よく大喜利で額に三角のきれをつけて『幽霊に一言』なんて言う、あのかっこうで出てきてくれたらうれしいです」。笑点代表の林家木久扇さんは、初めての海外旅行で飛行機に乗り遅れたり、ドラマ出演の際、監督にセリフを削ってとお願いしてあきれられたりした、歌丸さんのしくじり話を披露した。

 友人代表であいさつした歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんは、旅行中のパリで偶然再会した時の感激を思い出し、涙をこぼした。「師匠は落語を残し、そして落語のお客様を残し、やるべきことをすべてやり尽くして旅立たれました。一人勝ちみたいなものですね。私は最後に、師匠にこう申し上げたい。勝ち逃げはずるいよ」と語りかけた。

 歌丸さんが会長を務めていた落語芸術協会会長代行の三遊亭小遊三さんは謝辞として、「残された会員一同、一人ひとりが力をつけて、以前にもました確固たる落語芸術協会を築いていくよう努力していきます」とあいさつした。(星賀亨弘、山本悠理)