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 JR貨物は11日、西日本豪雨の影響で貨物列車が運休している区間について、12日からトラックなどで代行輸送を始めると発表した。順次進めて当面は、通常の輸送量の1割にあたる3千トン規模をめざす。線路の復旧には数カ月かかるともされ、物流への影響は長期化が見込まれる。

 運休区間は、山陽線の倉敷駅(岡山県倉敷市)―新南陽駅(山口県周南市)、予讃線の宇多津駅(香川県宇多津町)―松山駅(松山市)など。岡山や広島、福岡などのターミナル駅はトラックで結び、博多港(福岡市)や大阪港(大阪市)などは船で代行輸送する。

 JR貨物は8日以降、運休区間を通る荷物の受け付けをいったん停止。滞っていた荷物の輸送が済みしだい、受け付けを再開するという。

 運休区間の1日当たりの輸送量は3万トンで、JR貨物全体の3割に上る。とくに山陽線は九州から関西、東海、関東など全国をつなぐ大動脈。宅配便や農産品、工業製品など多岐にわたり、幅広い業種に影響が及んでいた。

 JR貨物の広報担当者は「まずは通常の1割の輸送力が目標だが、業者と話し合い、輸送力を増強していきたい」と話している。(中島嘉克)