11日にあった桂歌丸さんの告別式では、落語家の林家木久扇さんや柳亭市馬さんらが弔辞を読み、歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんが友人を代表してあいさつした。概要は以下の通り。

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林家木久扇さん

 6月の20日にお見舞いに行きまして、意識がまだはっきりしてらっしゃって、私の顔を見たら棚に載っていた紙を取ってくれって、お渡ししますとそれは発声練習の紙でございまして、「パンダの食事はパンだ」っていう。これを毎日発声練習やっているという手ぶりで教えて下さいました。ほっぺたの肉が落ちると「パピプペポ」が出ないということでございまして、また元気になってやる気なんだなと思っておりました。この度の訃報(ふほう)でございまして。

 いろんな方が師匠の芸風とか姿勢とか、立派なお仕事をなさったことをたたえていらっしゃる。それはそれでその通りだと思っておりますが、私の頭の中は楽しかったことしかないんでございまして。

 一つは四十数年前、クイズ番組で歌丸師匠と組になって出ましたら優勝致しましてね、東南アジアの旅というのをご褒美に頂いたんですが、「兄さんどうするんですか」「行こうよ」と。その時が歌丸師匠が外国に行く初めての時だったんだと思います。タイ、シンガポール、台湾を回って帰ってきたんですが、シンガポールに向かう飛行機をタイの空港で待っておりまして、「兄さんドルどんくらい持ってきたの」と聞いたら、お金持ちの師匠でいらっしゃるからドルいっぱい持って、規制を超えていて、「これ取り上げられちゃうから大変だよ」「ど、ど、どうする」「トイレ行こう」とトイレに二人で行きまして、ドアを閉めて二人で上半身裸になって、兄さんの持っているドルを、私がセロテープ持っておりましたので背中に貼り付けていきました。ゴワゴワになってしまいまして。結構時間が経ったんですね。トイレから出ましてね、搭乗口が分からないもんですから、日本語の分かるタイ人の人に切符を見せて、これはどこから乗れば良いんですかと言ったら「あれです」と。もう飛んでっちゃったんですよね。その後の飛行機取るのにものすごい苦労しました。2人で大笑いした思い出がございます。

 もう一つは、2人で時代劇、チ…

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