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 優勝候補の強豪校がまた姿を消した。第100回全国高校野球選手権記念南・北福岡大会は12日、2、3回戦の計14試合があった。北福岡大会では、夏の甲子園に3年連続出場の経験がある九州国際大付が九回表に4点差を逆転され、まさかの敗退。南福岡大会でも、古豪柳川が九回にひっくり返された。13日は7球場で計14試合があり、両大会の16強が出そろう。

強力打線 遠かった追加点 甲斐生海君「やり切った」

 「いつでも点をとれるだろう」。九州国際大付の主軸の一人、甲斐生海(かいいくみ)君(3年)のそんな思いと裏腹に、追加点が入らないまま試合が進んだ。勝利目前で許した逆転。その後もスコアは動かなかった。

 春の九州大会を制した九州国際大付は、優勝候補の筆頭と目されていた。プロも注目する甲斐君らを擁する打線は強力で、下位でも本塁打が狙える。この日も三回、戸高誠也君(同)の本塁打を含む6長短打で4点を先取。圧倒するかに思われた。

 しかし四回から登板した相手投手のスライダーがとらえられず、追加点が奪えない。内角と低めを使い分ける投球に「打ち損じが多かった」と甲斐君。八回まで10飛球に打ち取られた。

 迎えた最終回。若松打線が反撃に出る。秋元悠希君(同)が投じた3球目、初球、3球目……。勝ちを急ぎ、ストライクをとりにいった球を打たれ、1点を返された。1死満塁の場面で、「抑えるしかない」と登板したエース下村海翔(かいと)君(2年)が投じた初球は、右翼へはじき返された。その後も暴投や適時打が続き、ついに逆転を許した。

 その裏の攻撃は、先頭の戸高君が四球を選んだが、後続がボール球を振らされて断たれた。いつもならとれるはずの追加点が、最後まで遠かった。

 試合後、甲斐君は「安心、油断していた」と振り返った。早すぎる敗退。「今はやり切ったという感じ」と話す両目は赤く腫れ、潤んでいた。(木下広大、狩野浩平)

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