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 第100回全国高校野球選手権記念東・西東京大会(朝日新聞社、東京都高校野球連盟主催)は12日、東西計24試合があった。東大会は、昨夏4強の東亜学園と同8強の修徳が初戦突破。順天は立教池袋との延長戦を制した。西大会は、昨夏4強の日大二と2年ぶりの優勝を目指す八王子がコールド発進。昨秋の都大会準優勝の佼成学園は逆転勝ちで3回戦へ。田無工―専大付は七回降雨コールドで専大付が勝ち進んだ。13日は東西合わせて22試合があり、西大会はシード校が登場する。

佐伯の中軸 1点差に涙 葛飾野 伊東・細谷選手

 チームを支えた4、5番に、土壇場で打席が回ってきた。2点差を追う九回表の葛飾野の攻撃。二死から四球と内野手の失策で一、三塁。4番の伊東健司(3年)が右打席に。次打者席にいた5番の細谷竜成(3年)は「必ずつないでくれる」と信じていた。

 伊東は2球目を振り抜くと、強烈な打球が三塁を襲う適時内野安打。1点差で一、二塁となり、一打同点の場面で、左打席の細谷が初球を振り抜いたが、中堅手のグラブにボールが収まり、試合終了。スタンドへのあいさつが終わると、伊東は力なく座り込み、細谷はベンチで涙した。

 伊東は中学2年の時に砲丸投げに専念するため、野球をいったん離れた。細谷は中学時代は投手で、制球が定まらずに野手になったが、満足な結果を残せなかった。2人とも中学で硬式チームに所属したが、完全燃焼できなかった。

 高校で再起を誓った2人が取り組んだのは筋力トレーニングで、下半身を鍛えるスクワットを重点的にした。入学時は178センチで67キロと細かった細谷は、181センチ81キロとがっしりした体形に。伊東は173センチで85キロ。2人は刺激しあい、チームの軸になる強打者になった。

 この日は、足立西の再三の好守に阻まれ、五回に2点本塁打を打たれて、主導権を握られた。八回表に伊東が中前安打で無死満塁とチャンスを広げ、細谷が中犠飛を放つなど2人でチームを引っ張ったが、最終回は追いつけなかった。

 試合後、伊東が「追いつけなくて悔しい」と言葉を振り絞れば、細谷も「甘い直球だったのに」と声を落とした。2年半の努力をたたえて、海洲(かいず)安希央(あきお)監督は言った。「チームを引っ張ってきた2人でだめならしょうがない」=江戸川区(阿部健祐)

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