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 イスラエルのネタニヤフ首相は11日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談し、「イランはシリアから出ていく必要がある」と主張した。アサド政権軍がシリア南部の反体制派支配地域に攻勢を強めるのに伴い、シリア領内のイラン部隊の動きに強い懸念を示し、ロシアに影響力を行使するよう働きかけた形だ。

 イスラエル政府高官はロイター通信に「ロシアはアサド政権の安定に、イスラエルは(シリアからの)イラン撤退に関心がある」と話した。さらに、11日の会談でネタニヤフ氏がプーチン氏に対し、イランが撤退すればアサド政権打倒を目指さないと伝えた、と明かした。

 ネタニヤフ氏は会談冒頭、「数時間前にもシリアから無人機がイスラエル領内に侵入し、撃墜された」と発言。イスラエル軍は会談後の12日未明、シリアからの無人機をミサイルで迎撃し、シリア領内の軍事施設3カ所を攻撃したと発表した。

 プーチン氏は16日にヘルシンキでトランプ米大統領と会談する。メディアでは、シリアからの米軍撤退を望むトランプ氏が、アサド政権の南部支配を認める代わりにプーチン氏にイランに撤退を促すよう求めるとの見方が出ている。ロシア側は「(米ロ)首脳会談で、第三国について決定を下すことはない」とイランをめぐる「取引」の可能性を否定している。(エルサレム=渡辺丘、モスクワ=喜田尚)

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