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 15日に開幕する第100回全国高校野球選手権記念大会の南北海道大会(札幌・円山球場)で選手たちのプレーと並び、応援が注目される試合がある。16日の第1試合、札幌白石と駒大苫小牧のカードだ。全国屈指の吹奏楽部を誇る「シロイシ」と、リズム感あふれる演奏が甲子園でもおなじみの「コマトマ」。熱いサウンドが、札幌の空にこだまする。

 抽選会で両校の対戦が決まった6日。駒大苫小牧吹奏楽部(正式には吹奏楽局)の公式ツイッターに、こんなつぶやきが載った。「野球の試合も気になるのですが、私たち的には、あの吹奏楽部さんが来るのかが気になります(笑)!」

 札幌白石の吹奏楽部は、「吹奏楽の甲子園」と呼ばれる全日本吹奏楽コンクール全国大会(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)で過去11度の金賞に輝き、道内で一目置かれる存在だ。吹奏楽部員と野球部員の青春を描いた漫画で、映画にもなった「青空エール」=作・河原和音=に登場する「白翔高校」のモデルでもある。8月上旬には全国大会につながる地区大会が始まるので、例年、夏の野球部応援は南大会と、南大会進出をかけた地区大会の代表決定戦に限っている。

 今年は代表決定戦とホールを借りての練習が重なったため、泣く泣く見送ったが、野球部は8年ぶりに南大会進出を決めた。「天井がないので、気持ちいい。青空に届くように演奏したい」と吹奏楽部の鈴木恭輔顧問。野球部員一人ひとりに演奏してほしい曲をアンケートし、「プロ野球のロッテが使っている曲が多かったですね。アフリカンシンフォニーや、日本ハムファイターズの応援曲もやります」と意気込む。

 対する駒大苫小牧の吹奏楽部はマーチングバンドが得意で、野球部同様に全国大会の常連だ。「マーチングなので、スピード感。特に打楽器類が魅力かなと思います。うちは常に野球応援は一生懸命。普段通り演奏します」と内本健吾顧問。演奏曲も、夏の甲子園で3年連続決勝に進んだときに幾度も流れた定番のオリジナル曲「駒大コンバット」のほか、美空ひばりの「真赤な太陽」、ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」、アリスの「チャンピオン」など、独特のラインアップで野球部を後押しする。

 札幌白石の吹奏楽部出身で、高校野球応援に関する著作がある梅津有希子さんも、試合当日は円山球場で観戦する。「スピード感と厚みのある音色でエネルギッシュに演奏する駒大苫小牧は、北海道でナンバーワンの応援。甲子園でもファンが多いです。札幌白石は、温かみのある『白石サウンド』が特徴。8年ぶりの南大会なので、吹奏楽部も気合が入っています」。一、三塁側を行き来して、両校を応援するつもりだ。(山下弘展)

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