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 松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)で服役中に逃走したとして、単純逃走と窃盗の罪に問われた平尾龍磨被告(27)の初公判が13日、松山地裁であった。平尾被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、自律性を育むために受刑者同士でつくる自治会の会長から規律違反を叱責(しっせき)されたことなどから自尊心が傷つき、「人間関係から逃れたい」と考えたことが逃走の動機と指摘した。

 4月8日夕に作業場の寮の1階窓から逃走後は、今治市内の住宅で現金や車を盗み、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)を車で逃走。警察の追尾に気づいて向島(広島県尾道市)で高速道路を降りて島内を逃走し、その後海を泳いで本州側に渡った、と述べた。

 平尾被告は逃走23日目の4月30日に広島市内で逮捕された。(藤井宏太)