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 ワールドカップ(W杯)ロシア大会の傾向は――。W杯を分析する国際サッカー連盟(FIFA)のテクニカル・スタディー・グループ(TSG)が12日、モスクワで記者会見を開いた。元オランダ代表FWでFIFAの技術部門の責任者ファンバステンさんは「(人口400万余の)クロアチアのような小国が勝つ可能性がある大会。整備された守備がメッシやネイマールのような選手を止めた」と語った。

 TSGは、監督経験者などの専門家の集まりで、全64試合を視察し、W杯のプレーを検証、分析する。今回は、監督としてブラジル代表を1994年に優勝に導いたパレイラさんがトップを務める。

 TSGから絶賛されたのが、クロアチアの主将MFモドリッチだ。決勝トーナメントで3試合連続延長戦を経験しながら最後まで戦う姿勢を見せたクロアチアの選手たちをピッチ上の指揮官として導く姿が高く評価された。

 クロアチア同様、今大会の戦いぶりが目立ったチームで名前が挙がったのは、混戦のF組を首位で通過し、8強入りしたスウェーデンのほか、デンマーク、アイスランドなど。MFとDFがコンパクトな陣形を保つのが特徴だった。ファンバステンさんは「DFの寄せが早くストライカーにスペースがなかった。メッシですら突破が難しかった」と分析した。

 こうした守備の餌食となったのが、ボール保持を主体とする前回覇者ドイツとスペインだった。特にボールを奪われてからカウンターを狙われるケースが多く、ファンバステンさんは「ドイツはチャンスを作っていたが、得点を奪えなかった。少なくともシュートで終えなければならない」と話した。

 今大会で6回目のTSG担当となる元スコットランド代表監督のロクスブラさんは「W杯は各国のスタイル、多様性が現れる。高い集中力を持ち、戦術的な柔軟性に富んだチームが印象に残った」と総括。ブラジルを破ったベルギーの戦い方を評価した。また、一時2点のリードをベルギーから奪った日本の戦い方にも「ベルギー戦は素晴らしかった。各国のレベルが近接してきた」と高く評価した。(河野正樹

ドーピング検査は1件を除いて陰性

 国際サッカー連盟(FIFA)は12日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会の大会前、大会期間中に行ったドーピング検査の結果を発表した。出場の可能性のあった1500選手以上を対象に今年1月から検査を実施。過去最大級の3985件の検体が集められた。違反が疑われる事例が1件あったが、治療目的で過去に使用許可を得ていたものだった。(モスクワ)

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