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 ファーストリテイリングは、傘下の衣料品チェーン「ユニクロ」で、人工知能(AI)を使って商品を提案するサービスを始めた。スマートフォンのアプリを通じて会話形式で商品を紹介し、ネット通販に誘導する。「スタイリスト」のように、使う人の購入履歴を分析して新商品を薦めたり、用途ごとの着こなし提案をしたりする。

 このサービスは「UNIQLO IQ」で、AIを活用したチャット自動応答システム「チャットボット」を使う。チャットボットは、客からの事務的な問い合わせ対応に用いられることが多く、商品提案に使うのは珍しいという。

 使い方はこうだ。従来のユニクロのアプリから「IQで探す」を指でタップ。最初に性別などの選択肢を選ぶと、人気商品の写真が複数あらわれ、詳細や着こなし、店ごとの在庫を調べられる。気に入った商品は、そのままネット通販サイトで買える。

 それだけではない。アプリには、利用者がこれまでに店やネットで買った商品が登録されている。こうした手持ちのユニクロの服に合う商品を、パーソナルスタイリストさながらに提案もする。

 また、「旅行」「バーベキュー」などと入力すれば、適した着こなしを700種類近くから紹介する。

 記者が試しに「保護者会」と入力してみると、ジーンズも含むパンツスタイルの写真が9種類出てきた。意外とカジュアルだ。さらに「その他の学校行事コーデは、こちら」と、授業参観や運動会などの選択肢も出てきた。「三者面談」の着こなしは、「保護者会」より上品な印象だ。

 「二の腕、と入力してみてください」と広報担当者に勧められ、フリーワードで打ってみた。すると、二の腕が目立ちにくいゆったりした袖の半袖の服が9種類表示された。

 柳井正会長兼社長は、ユニクロの売上高に占めるネット通販比率を「将来的に30~50%にしたい」としているが、現状は10%に満たない。新サービスの導入で「買い物の一連の流れを切れ目なくサポートして利便性を上げる。結果としてネットの売り上げ増につなげたい」(広報担当者)という。(高橋末菜)