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 水害後の片付け時にはマダニに注意を! 岡山県環境保健センターの岸本寿男所長が緊急に呼びかけている。

 マダニは、野外にいる吸血ダニ。草むらや落ち葉の陰に潜んでいる。家の中にいてアレルギーの原因になるイエダニとは別の種類だ。

 マダニは夏に最も活発に活動する。日本紅斑熱や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という重い病気を引き起こす病原体を持っている場合があり、県内では2009年から今年7月10日までに計34人がこの二つのマダニ感染症を発症し、うち1人が死亡した。

 岸本さんによると、マダニは数日水に漬かっても、植物などにしがみつき、生き延びる。11年の東日本大震災の時も、水が引いた後にマダニにかまれる人がいたという。

 かまれても痛みやかゆみがないため、気がつきにくい。かまれて2、3日以内なら簡単に取れるが、気付かないままでいると、刺し口がかたまって取れなくなる。無理にひっぱると口だけが残り、病原体が逆流する可能性もあるので、医療機関で取ってもらおう。

 岸本さんは、作業でのマダニ被害から身を守る基本を三つ挙げる。①肌の露出を少なく。長袖長ズボンを着用し、裾はズボンや長靴、靴下の中に入れる②帰宅時、作業着はできるだけ外で脱ぐ。洗濯するまではポリ袋に密閉する③シャワーや入浴で、マダニが肌についていないか確認する。これらに加えて虫よけ剤を使うとよい。2、3時間で効果が切れるので、こまめにつけなおす。

 野外作業から2日~2週間たって熱が出たら、マダニ感染症かもしれない。受診し「野外で作業した」と医師に告げよう。

 岸本さんは「県内で病原体を持つマダニが確認されています。自宅の片付けやボランティア作業の時は、暑いでしょうがマダニからしっかり身を守ってください」と呼びかける。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(中村通子)