[PR]

 13日にSOKKENスタジアムであった高校野球宮崎大会2回戦の日南振徳―都城東戦で、日南振徳のスタンドには、アウトを一つとるごとにメガホンをたたいて喜ぶ小玉貴司さん(69)の姿があった。宮崎県日南市の観光バス会社の所長。約10年前から野球部を遠征先へバスで送り届けている。この日も選手を球場に連れてきた。

 野球を通し、子どもたちの成長を見るのが喜びだ。頼りなかった1年生が2年後にはチームを引っ張る存在になる。体も大きく太くなる。「息子の姿を重ねているのかもしれない」と小玉さん。高校1年だった次男を事故で亡くしている。生きていればこんな風に大きくなっていたのだろうか。父親のまなざしでグラウンドを眺める。

 3年生にとっては最後の夏。勝ち負けよりも一つのプレー、声かけ、ハイタッチなどを見ると、その選手のこれまでの思い出がよみがえり胸が熱くなる。

 「レギュラーじゃなくても、どんな選手にもキラリと光る瞬間がある。そこを見逃すまいと見ています」(小出大貴)

こんなニュースも