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 被災地の避難生活は、支援が行き届く避難所が基本だが、小さい子どもやペットがいるといった理由で、やむなく車中泊をする人もいる。2016年の熊本地震では、重症なエコノミークラス症候群と診断された人の大半が車中泊をしており、狭い車内で長時間過ごすことは、健康リスクを高めてしまう。少しでも快適な環境をつくる工夫が必要だ。

 車中泊用のグッズがなくても、身近な物で工夫できる。足を伸ばして快適に寝るためには、車内のシートを倒した際に、段差をなくし、平らに近づけることが大切だ。すき間などは、家にあるバスタオルや古着をポリ袋に入れて埋める。車内の温度は上がりやすいので、段ボールやレジャーシートを断熱材やカーテンの代わりにして、熱や日差しを遮る。普段使っている枕を持ち込めばリラックスできる。

 エコノミークラス症候群を予防する弾性ストッキングは、ドラッグストアで売っている商品でも効果はある。日中は避難所で過ごして運動するなど、車中泊と使い分けるのも有効だ。(野中良祐